A Homero (オメロに捧ぐ)1961

作詞 Cátulo Castillo(カトゥロ・カスティジョ)
作曲 Aníbal Troilo(アニバル・トロイロ)

 それは年月だった、壁と藤の花の
 オフサイドの人生の、狂気の時代の…
 人生を模索する悲しみの君の面構え
 双眸は夜明けの輝きを放っていた
 そして、土手が、一面の空が
 どぶ川の街角が、青い家が
 すべてが君の神秘に入り込んだ
 君のスールの町の急坂で…

 さあ
 また12時においで
 さあ
 バルキナが待っている
 さあ
 今夜はペペと会わないの
 ほら、あの老人は今夜も
 約束通り来るだろうよ
 さあ
 つまり結局は、確かなことはなにもない
 だけど、兄弟、君は目を覚ました
 ディセポリンと一緒に…

 既に、死神がそのミロンガを爪弾いていた
 君の声は、苦痛を与えるさよならに黙ったままだった
 仕事をありあまるほど多く抱えながら
 死に捕まってしまい、人生を終えた
 もう君は戻ってこない、しかし、気障に言うなら
 みんなは君を待っている、あの大壁も
 そして無駄な賭け金の3と2も
 我々の愛の同胞の場末も… 

● オメロ・マンシ(本名オメロ・ニコラス・マンシオネ)の生涯は1907年から1951年であった。ディセポリンと没年は同じである(タンゴDiscepolín参照されたい)。
● オフサイド:原語ではオルサイ、Che, Bandoneónの歌詞でオメロが使った単語。フットボール用語の反則の名前。
侵入禁止地域(フットボールでは、ゴールとパスの受け手の間に1人しか相手選手がいない場所)に受け手がいる反則。
● 3と2:競馬用語でガナドル(単勝馬券)3枚、プラセ(3着までに入ると相応の払い戻しがある馬券)2枚を買うこと。
● その他、1連3連には、オメロが使った単語が羅列してあるが、煩雑になるので説明は省略。
● バルキナ:新聞記者のフランシスコ・ロイアコノのこと。
● ペペ:ガルデルの相棒だったホセ・ラサノのこと。
● 1962年、アニバル・トロイロ楽団がロベルト・ゴジェネチェの歌で録音。1,2,3,2連と歌う。

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