載せるべきか載せざるべきか

今日の母ものは、ずっと以前から載せずにおいたものです。それは、今は亡きタンゴの先輩たちが、「そんなの載せたら、またタンゴ嫌いが増えるから止めろ」と言っていたからです。

でも、自分が聴いた曲とリクエストが合致した時は、載せようとやってきたので、敢えて載せました。この曲は1928年(昭和3年)に作られ歌われたものです。当時のこととご寛容に願います。

これを聴いた時、小生に浮んだのは「星の流れに」という菊池章子が昭和23年に、映画「こんな女に誰がした」で歌った歌です。特にこの3番の中の「飢えて今頃 妹はどこに…一目会いたや お母さん…」を思い出しましたのです。

1946年(昭和21年)にGHQ命令で公娼制度が廃止され、遊郭などがなくなり、その代替えのように、赤線が生れて2年目の映画でした。その後、1958年(昭和33年)に売春防止法が施行されて、赤線もなくなったのが、わが国の歴史ですね。

その30年前の、ブエノス・アイレスでの出来事。大目に見て下さい。なお、今回の母の日記念の母物シリーズは、後2曲です。その他の訳は、10月のアルゼンンチンの母の日の週までお待ちください。それではよろしく。

 

ロンドンのオリンピック始まる

今朝、上場をしていると、傍のTVがオリンピックの開会式の開始を告げた。訳に苦戦していたので、音だけで聞いていたが、賑やかなもの。

上場し終って、オリンピック関係のタンゴがあったかなと、思案して見た。訳に出て来た記憶がないのだが、手元のあまり多くもない音盤たちの中に、2曲、それらしき題名のタンゴがあった。

フリオ・デ・カロ楽団が1927年に録音したOlimpiaと、フランシスコ・ロムト楽団が1928年に録音したOlimpicosです。

ただ、Olimpiaは、オリンピック発祥の地と言われる都市の名前だが、この曲には、リオ・デ・ジャネイロと言う副題がある。しかも、手元には歌った録音がないが、歌詞がある。それを読んでみると、どうも、ある女性のことを歌っている。つまりオリンピアがその女性の名前かのように読めるのです。歌詞の中には出てこないので明確ではないのですがね。

もう一曲は形容詞ではあるが、「オリンピックの」という意味があり、更には1928年に、オランダのアムステルダムでオリンピック大会が開かれているので、さては…とは思うが決め手もない。これにも歌詞があるようなのだが、見つからないし…どなたかご存知ないですかね。

個人主義的なところが多いアルゼンチンなので、あまり国を挙げてのオリンピックなどの騒ぎはないようなところもあるので、どんなものなのでしょうね。

ま、今朝のTVのお蔭で、歌のない2曲を久し振りに聞くことができました。今度は猛暑が襲ってきているわが国、みなさん、熱中症にはお気を付け下さい。